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ルイヴィトンカップ
準々決勝 予備戦(敗者復活戦) 第4日 11月26日
やっとレースがスタートしました。北東の風が4−7ノットという弱い風の中、初戦はワンワールドとプラダが1勝目をあげました。プラダはスタート後に一時ビクトリーにリードされましたが、1マークを8秒差で前に出ると、後はリードを広げて、1分31秒差で勝ちました。ワンワールドはスタートから右にシフトした風をつかんだチーム・デニス・コナーのスターズ&ストライプスにリードを許しましたが、ダウンウィンドで追いつき、逆転に成功し、1分16秒差で勝ちました。
プラダのルナ・ロッサはバウを改造し、アペンデージも変更しています。手を加えるたびに少しづつですが、確実に速くなっており、後は強風で壊れないことを祈るばかりです。
アメリカスカップは自国でボートを建造しなければならないという厳しいルールがありますが、ニューヨークヨットクラブ(チーム・デニス・コナー)とヨットクラブ・プンタ・アラ(プラダ)はシアトルヨットクラブのワンワールドに対して、抗議を提出しました。ワンワールドが前回の勝者であるチーム・ニュージーランドのデザインを盗用したということで、ワンワールドはすでに予選ラウンドで1ポイントを減点されていたのですが、今回はその時の調停委員会に提出された内容に真実とは異なる内容が出されていたとするもので、デニス・コナーはワンワールドのスポーツマンシップに疑念をなげかけて抗議しています。何故また話がむしかえしになったかというと、ワンワールドが最初にオーペレ−ションマネジャーとして雇ったショーン・リーブス(チーム・ニュージーランドで法律担当をしていた)が50ページ以上に及ぶ詳細を記した書類を裁判所に提出し、その内容はワンワールドがチーム・ニュージーランドの設計図やミレニアムリグのプランだけでなく、プラダのセールプログラムの中からもバテンなどのデザインを盗用をしてきたことが記されていました。前回の報告と違うのではないか、リーブスが証言していることが本当なら、ワンワールドはアメリカスカップのプロトコルにひどく違犯しているということなのです。
ワンワールドは、この件についてはすでに調停委員会で討議され、ペナルティーもうけていることで、何故今になってむしかえしをするのか、おかしいと反論しています。しかし、スターズ&ストライプスは今日のマッチでもB旗をあげてスポーツマンシップに対しての抗議を出しています。それを受けて審問がありましたが、ジュリーは予備戦が終了してから詳しい調査を行うという判断をしています。
ワンワールドは新しいシンジケートで、チーム・ニュージーランドのローリー・ダビッドソンやプラダにいたセール担当のマイク・スパネック、アメリカワンのデザイングループを豊富な資金にものを言わせて集めました。リーブスはチーム・ニュージーランドを離れてワンワールドと契約しましたが、昨年早いうちに秘密保持の問題でワンワールドを辞め、ワンワールドのデータ−を他のシンジケートに売ろうとして裁判ざたになっていました。その時は詳細が明らかにならなかったのですが、今回はニュージーランドの裁判所にリーブスが訴えているところで、詳細が明らかになってしまったのです。勝負は海の上でつけてほしいものですが、内容についてどこまで本当のことなのか、真相は知りたいところです。
レース成績
1レース終了
マッチ1 ワンワールド USA 67 〔1勝〕対 スターズ&ストライプス USA 77〔0勝〕
マッチ 2 ルナ・ロッサ ITA 74(1勝) 対 オルム SWE 73 〔0勝〕

フランスは大方の予想を裏切って貴重な1勝をあげました。スエーデンは油断した
プラダのルナ・ロッサはラウンドのたびにファッションショーのごとく出し物
(ヨット)を改良してきます。当然、舞台裏はおおわらわですが、初戦は幸先良く、
勝ちました。(イラストはマーク・オブライアン)
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