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スタート予定時刻の13時15分から遅れること2時間、15時05分に最終戦となった第6レースがスタートしました。クリスディクソン率いるUSA76(オラクルBMWレーシング)は崖淵に立たされて後がないせいか、プレスタートから緊張していました。対するアリンギはもう負ける気がしないせいか、勢いよくスタートラインにエントリーしていきました。 プレスタートではダイアルアップから離れたUSA76がポートストレッチからジャイブしようとした時にアリンギとの間に十分にルームがなかったのにジャイブしたとアリンギからプロテストをされ、審判艇にはUSA76がペナルティーという判定がだされました。スタート前からハンデをしょいこみ、ディクソンはピンチです。 軽風はオラクル有利ですから、走りとしてはアリンギを少しづつ引き離し、何とか先行するのですが、2上マークへ行く時に150メートルあったリードをマーク手前でカバーせずに離れた時にUSA76は風のないところに入ってしまいました。アリンギが逆転し、ディクソンはまた追う立場になってしまいました。普通だったら、ここであきらめてしまうところでしょうが、そこはディクソンで、ダウンウィンドで必死に抜き、先行します。それでもペナルティーターンをするだけの余裕がないと判断すると、フィニッシュ前にはアリンギをひっかけにいき、何とかペナルティーをアリンギにもつけて、自分の分をご破算にさせようと試みます。 しかし、そんな手口もアリンギには通用せず、アリンギが2分34秒差でUSA76(オラクルBMWレーシング)を下し、ルイヴィトンカップの勝者となりました。これでアメリカスカップへの挑戦権利を手に入れたわけで、2月15日からカップ本戦が始まります。 オラクルはこれでオークランドを去ることになりますが、グースの中味がわかりました。準決勝で初めて登場した時にはグースの首がついていましたが、これが発信機になっており、ARPAレーダ(衝突予防援助装置)という商船で近くにいる船と衝突しないように相手の動きをレーダーで捉えて、進路や速度をキャッチしておく装置です。しかし、この装置は厳密にいうと使用禁止になったため、グースの首ははずされてしまいました。しかしながら、胴体は残っていましたから、何が入っているのかと調べたところ、BMWがF1グランプリでテレメトリーシステムの情報をピットからドライバーへ伝達する時に使う道具です。アフターガードのエリック・ドイルがそれをオンボードで受ける役割です。主にボートパフォーマンスに関する情報と予測される事柄のリストなどということですが、ピットで作業する人々は手を作業に使うため、その状態で情報を見ることができる装置で、セーリングパフォーマンスとソフトウエアーで組んだオリジナル情報が出ていたという話しです。アメリカスカップにはヨットの建造だけでなく、情報通達や気象の部分でも最新技術が導入されています。これだけのことをヨットレースのために構築していくわけですから、豊富な資金を持っているチームが有利になるのは当然かもしれません。 カップ本戦ではチームニュージーランドが登場します。私の予想は5−0でカップを防衛すると見ていますが、どうなることやら。億万長者の挑戦に対抗するチームニュージーランドはまだ後1億円くらい資金が足りず、シンジケートチーフのロス・ブラックマンはスポンサー獲得に時間を費やしています。トップセーラーを高額な契約金で引き抜かれ、建造の秘密を持ち出され、苦しい中でスタートしたチームニュージーランドでした。サー・ピーター・ブレイクがアマゾンで盗賊に襲われて亡くなるという悲劇もありました。今回だけは何があってもカップをオークランドに残してほしいと願っているのは私だけではありません。応援歌の「ロイヤル」はCDで発売されていますが、チームニュージーランドをサポートしたい皆さんは、オークランドへ観戦においでの際はぜひウェアハウス(Warehouse)というショップ(何でも屋、ディスカウントショップ)でサポートクーポンを!5ドルのカンパで、カードがもらえます。また、もっと高額をカンパしたいという方はチームニュージーランドのベースキャンプのベルを押して、「カンパ(Donation)を持ってきた」と伝えて、受け付けてもらってください。 次は2月10日にチームニュージーランドがどの艇を使うかを申告し、11日に艇の公開(アンベイル)があります。果たして、アリンギにフラがついてくるのでしょうか。 |
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ルイヴィトンカップの成績や3Dのレースシーンを見るサイト(英語、仏語、伊語)は下記のとおりです。
「ルイヴィトンカップを見るサイト」 http://www.louisvuittoncup.yahoo.com http://www.americascup.yahoo.com ここへ接続し、 Results で成績を見てください。 文・写真:斉藤愛子 ※本WEBページ掲載内容の無断転載を禁じます。 |