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シドニー湾マップ
レース海面の紹介
セーリング競技はシドニー湾にレース海面をAからFまでの6海面とります。
A海面は後半になってからソリング級のマッチレースを行うための小さなエリアですが、オペラハウスの正面になり、陸からの観戦には最高の場所です。選手にとっては南西の風が吹くとシティーセンターの摩天楼を吹き抜ける風が変化に富んでいて苦労します。北東の風ではオペラハウス側がスタートとフィニッシュラインになりますから、声援も届きます。
B海面はハーバーブリッジからブラドリーズヘッドをかわすくらいまでのエリアで、南西や西っけの風では安定しますが、北東が吹くとブラドリーズヘッドを越える風が変化し、風の強弱とシフトに悩まされます。タウロンガー動物園からの臭い風が吹く時は注意が必要です。ブラドリーズヘッドの先端からなら、声援が届きます。
C海面はブラドリーズヘッドからローズベイの沖合で、シドニー湾の中ではベストな場所といわれています。最も、ベストなのは北東からの海風が入ってきた時だけで、北や西が吹くと、B海面以上にシフトが多く、強弱でバランスをとるのが苦労です。エリアが細長いので、クリフトンガーデンズ付近に風上マークがくるときはかなり岸まで寄るため、突然のエアポケットに要注意です。南西が吹くとローズベイとサウスヘッドの間の谷間から風が入りますから、ガスティー(息をするように強弱がある)ながらも、良いレースになります。
D海面はエリアとしては広く、良さそうに見えますが、東風が吹くと湾の外から入るうねりがミドルヘッドにあたり、レース海域は波が悪くなります。また、潮の影響が多い海面で、北側と南側では流れが違うことが転流の時間帯には多く見られます。北東の風が吹くとノースヘッドの崖を越えた風が海面にぶつかり、跳ねるようにして吹き抜けていき、風の固まりをつかまなければなりません。湾内では最も難しい海面です。
EとF海面は湾から外に出ます。ミストラル男女、ヨーロッパ、レーザー、49erは湾内から出ませんが、470男女はこの海面でのレースもあります。うねりが大きくてマークが見えないこともあります。また、9月は海風が安定して吹くほど気温があがりませんから、湾内では良い北東風が吹いているのに外は海風が発生するエリアになってしまい、風がない場合も頻繁にあります。しかし、南西や西よりの傾度風が吹くと(吹くときは強めが多い)気合の入った、迫力あるレースが見られます。トルネードやフィンは外海面を好んで使います。
各クラスがどこの海面でレースを行うかはレース前日までわかりません。大会オーガナイザーは気象条件を見ながら、ベストなレース海面を選手に提供する意向です。
これらのレースを観戦するにはマップの黒塗りしてある観戦スポットへ繰り出すのが良いです。湾内は狭いため、海に出るボートは大会オーガンナイザーの規制を受けます。シドニー湾でもっとも幅をきかせている定期フェリーですら航路を変更したり、運行便数をレース時間帯は極力減らすという努力をしますから、プライベートな観戦艇はレース海面に近寄ることはできません。エリアの外側もボートの引き波が影響するため、最小限度にとどめるための取り締まりをするそうです。
大会期間中にシドニーにいるのだったら、レース日程を見て、お弁当、飲み物、双眼鏡、雨具をもって、観戦スポットに朝から場所取りするのがおすすめです。ブラドリーズヘッドからなら、ヘッドに向かって走ってくるレース艇に「頑張れ!」の声援も届きますから。
文:斎藤愛子
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