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<< おめでとう、フィンランド 49er級で金獲得 >>
今日はトルネード級でオーストラリアが銀、49er級でフィンランドが金メダルを決めました。
トルネード級はレイデーを返上しての1レースでしたが、途中まで後ろをうろうろしていたはずのオーストラリアはフィニッシュまでに3位にあがり1レースを残して銀メダルを獲得しました。レース途中で、「明日、もう一度銀めざして走りなおせばいいよ」とリラックスしていたのが良かったのかもしれません。バンドック・フォーブス組は早くも「4年後の金メダルを目指します」と宣言しました。
トルネードはひと足先にオーストリアが金メダルを決めましたが、明日の最終レースでフランスとドイツが銅メダルを争います。5位のニュージーランドには理論上はメダルのチャンスがありますが、かなり難しい状況です。

写真1:ハーバーブリッジに向かって金メダルへのダウンウィンドセーリング。
フィンランドは1980年モスクワ五輪でフィン級が獲得して以来、20年ぶりに金メダルです。スキッパーのトーマス・ヨハンセンは1993年レーザー級の世界チャンピオン。
49er級は今日3レースを行い、フィンランドが3−1−2と快走して金メダルを決めてしまいました。最後のマークを回ってからブラドリーズヘッドへ向かってのスピンランでは陸から国旗を掲げて応援している人々にガッツポーズで答えていて、滅茶苦茶かっこよかったです。セーリング競技をこんなに近くから誰でもみることができるシドニー湾は最高の場所です。
明日レイデーで25日に最終レースですが、2位のイギリス、3位のアメリカはよほどのミスをしない限りメダルをとれそうです。どちらの色になるかは最終レースしだいですが。中村・佐々木はよくがんばって走っています。難しい49er級をたいしたサポートもないまま二人でよくここまできました。順位は16位から動きませんが、あと1レースです。

写真2:ブラドリーズヘッドでフィンランドの快走に声援を送る人々。
この旗に向かって49erがガッツポーズで通過していきました。
ヨーロッパ級はイギリスのロバートソンが安定して走っていますが、今日初めて13位をとり、捨てレースができてしまいました。2位はデンマークとアルゼンチンが同点です。4位のスペインはシドニーに来てからひらめいたように素晴らしいスピードを見せています。あまり風が強くないので強風で走るオランダは苦戦していますが、それでも5位にぴったりつけて、後半戦に望みをつなぎました。
佐藤は中風なら何とかなりますが、中盤での混戦でミスが多いのがたたりました。明日から2日続けて休みになります。
レーザー級はイギリスのエインスリーとブラジルのシェイドが順位を入れ替えたものの、対決モードのままです。4年前からこの二人に追いついてきたはずのスエーデンはオリンピックで調子を崩していますし、オーストラリア、ポルトガル、オランダもいまひとつトップの二人にはかないません。どちらか先にミスをしたほうが不利になる戦いですが、本命中の本命どうしが絵にかいたような戦いぶりを見せてくれるのですから、二人の精神的な強さが光ります。

写真3:強いベン・エインスリーはイギリスのセイラーです。
95年にユースワールドタイトルをとってから、96年にアトランタ銀メダル、その後はレーザーのワールドタイトルをとりました。ブラジルのシェイドが宿命のライバルです。
今日から始まったスター級とフィン級ですが、2レースを行い、スター級はバルセロナ五輪のフィン級金メダリストのスペインがリードしていて、470でアトランタ銀のイギリスが2位、3位にアメリカスカップのプラダでメンシートを担当したダリ(イタリア)が入っています。本命のブラジル、アメリカ、オーストラリアは出遅れました。
フィン級は下馬評どおり、イギリス、ポーランド、ベルギーが上位にいますが、トルコがいまだかつてなくよく走ったことと、スエーデンが調子を崩しています。
オーストラリアの49er級がメダルの望みがなくなりました。世界選手権を3度とり、誰よりも49erを操るのが上手で、シドニー湾は自分の庭のようなセイラーなのですが、オリンピックは怖いものです。どれほど堅くなっていたのか、私には想像できません。自分の力を存分に発揮できないような、そういう魔物がオリンピックにいるのでしょうか。ニコルソンは残念ながら、その餌食になってしまいました。
明日はいよいよミストラルとトルネードが最終日です。
(9月23日発信)
文・写真:斉藤愛子
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