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昨日から降り出した雨が今日はもっと激しく降ったりやんだりを繰り返し、雨雲がくる直前に風が強く吹き、ザーと降った後はぴたりと風がなくなってしまう・・・そんな1日でした。濡れて寒いし、スタート待ちばかりで体は冷えるし、たいへんなレース日でした。

雨にけむるシドニーの摩天楼
写真1:雨にけむるシドニーの摩天楼。申し訳ありません。私はこの雨がくる前に木の下に雨宿りに避難しました。ネルソンパークの丘の上はレース海面よりも強い風が吹き抜けるため、びしょびしょの1日でした。

それでもトップをいくチームは集中力を切らしません。レーザー級はイギリス対ブラジルが続いていますが、今日は二人とも出遅れてしまい、1上マークを中盤以下で回りました。特にブラジルは後ろに近く、苦しい状況です。イギリスはそこからじわりじわりとあがって、最後は11位になり、トータルでも安定したトップをキープしています。ブラジルは21位で入り、それでも何とかトータル2位をキープ。3位はポルトガルが地元のオーストラリアを逆転して入りました。鈴木は1上マークを5位で回りましたが、ダウンウィンドで抜かれる傾向が強く、18位に終わりました。エインスリーは目標の金にむけて着々と貯金中といったところです。
レーザーは今日1レースしかできなかったので、明日のレイデーがなくなり、1レースを予定しています。

混戦の中で踏ん張る鈴木
Photo by PM
写真2:混戦の中で踏ん張る鈴木。アウターループを3周する間にじりじりと抜かれてしまい、残念でした。


ブラジルがトップにでたのはスター級で、アトランタの勝者健在です。2位にオーストラリアがあがってきました。3位のバーミューダーと4位のイギリスは接戦です。
スター級は日本では走っているのをみることがありませんが、メンセイルが巨大で細いマストをダウンウィンドの時には異常に見えるほどフォアレーキさせて走るヨットです。100キロ以上ある大男達が操ることもあり、動きがダイナミックです。

アメリカのジョナサン・マッキーとチャーリー兄弟
写真3:25日夜、オペラハウス横でトルネード、49er、ミストラル男女の表彰式が行われました。
アメリカのジョナサン・マッキー(左)とチャーリー兄弟は銅メダルをとりました。今後はシアトルからアメリカスカップチャレンジになります。


90ー100キロくらいの体重のセイラーが揃っているのがフィン級ですが、こちらは忍耐強くハイクアウトができ、しかもクロストレーニングに強いタフなセイラーが揃っています。
イギリスが安定しており、スエーデンが今日の走りがよく2位においあげてきました。この2艇は3位以下を引き離していますが、3位はアトランタの金メダリストであるポーランドですから、まだ混戦といえるでしょう。3位から5位は2点差です。5位にいるイタリアのルカ・ディボティは470を建造しているディボティ社の社長です。

イギリスのイアン・バーカーはウエールズの出身
写真4:イギリスのイアン・バーカー(右)は実はウエールズの出身。
ユニオンジャックではなく、ウエールズの旗に身を包む姿にウエルシュの誇りがみられます。


ヨーロッパ級は2レースを行い、変化の多い風に苦労しました。スタートでのリコールも多く、デンマークのロウグが1レース、ドイツのニーマンは2レースとも上位に入ったにもかかわらず、2レースともOCSになりました。
トップにでたのはアルゼンチンのセリーナ・アマトです。アマトは不思議な選手でオリンピックになるとずば抜けた走りを見せます。アトランタの時も終わってみたら1位を一度とって8位でした。賢いレース展開と集中力が凄いです。2位は僅差でイギリスのロバートソンが続いています。3位のスペインはアップダウンがありますし、4位以下もすでに10位以下を2度以上とってしまっています。
佐藤はスタート前にフットベルトを止めているビスがフロアから抜けてしまい、ロープで反対側にベルトを固定しての走りでした。スタートは果敢にでているのですが、スピードがアップウィンドもダウンウィンドも上位の選手にやや劣っているため、レース展開が苦しい状況です。

ヨーロッパ級のスタート
Photo by PM
写真4:リコールした艇がことごとくよまれていたヨーロッパ級のスタート。
デンマークもドイツもOCSをくらいました。


ソリングはドイツ、デンマーク、ノルウェー、ニュージーランドが準決勝に進むことになりましたが、オランダのロイ・ハイナーが「タイブレークの解き方が間違っている。ニュージーランドではなく、自分が準決勝に進むはずだ」と抗議を提出しています。審問は夜遅くまでかかりそうです。ニュージーランドか、オランダか。
それにしても、フリートレースであわや落選しそうになったデンマークが勝ち残っています。勝負は最後までわからないものですね。

自分がレースにでている時は雨でも平気だったのですが、陸から観戦するとなると、雨は最悪です。カメラも双眼鏡も濡れてしまうし、靴は泥だらけだし、もう嫌になります。


(9月26日発信)


文・写真:斉藤愛子

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