|
<< オーストラリアの470制覇は明日に延期 >>
昨夜のシドニーは凄い雷雨になり、落雷の被害が数カ所ででました。今日は朝のうち雨が残りましたが、9時過ぎから晴れ始めるとあれよあれよという間に青空になり、風もなくなってしまいました。時折、北から西の風が吹いてくるのですが、すぐになくなってしまい、レースができるコンディションにはなりませんでした。

Photo by PM
写真1:回答旗とA旗があがり、今日はレースがありませんでした。
しかし、470女子だけはレースを試みることになり、午後2時15分に回答旗がおりて、選手はB海面へと向かいました。中間トラピーズに乗れるくらいの風が吹くこともあったのですが、とにかく安定しません。メダルがかかった最終レースをやれるようなコンディションではないと判断したレース委員会は3時20分に後日延期の旗をあげました。
470は男女ともにオーストラリアがトップですが、特に女子のアームストロング・ストーウェル組は優勢です。オーストラリアは最終レースで10位以内に入れば金がきまります。逆転の可能性はドイツとアメリカのどちらかがトップをとり、オーストラリアが11位の捨てレースをカウントする場合です。この2チームが2位以下ならオーストラリアの勝ちです。しかも2位から5位は競っていますから、ポイントを計算しながら走れるのは最後のレグくらいでしょうか。
重・木下にも僅かながら銅メダルのチャンスが残っています。自分達が1位をとることが絶対条件になりますが、同時にアメリカ、イスラエル、ウクライナが最終レースが捨てになる悪いレースになること、スペインが6位以下をとること、この全てがもしも起こったら、重・木下は銅メダルがとれます。かなり厳しい条件ではありますが。

Photo by PM
写真2:今日は何もなかったので、アトランタの金メダリスト、レーザー級の ロバート・シェイドを紹介します。トライアスリートよりもフィトだといわれているハンサムなブラジリアンです。
男子はトップのオーストラリアと2位のアメリカが5点差ですが、こちらはこの2隻しか金メダルをとれる可能性がありませんからオーストラリアがアメリカを攻めていくことになるでしょう。アメリカはオーストラリアに勝ち、しかも間に5入れなければなりません。3位のアルゼンチンも警戒しないといけないため、
苦しいのはアメリカのほうです。オーストラリアが堅くなって自滅するか、バルセロナで銀メダル(FD級)をとったアメリカのフォスターが最後の底力をみせるか。でも、フォスターくらいのベテランだったら、金メダル狙いのパターンと確実に銀をとるパターンを把握しておき、レース中に切り替えたりすることができるでしょうから、どうなるか楽しみです。

Photo by PM
写真3:シドニーの摩天楼はきれいな夕焼けでした。明日はレースができますように。
ソリング級でマッチレースの準決勝に残る4艇ですが、昨夜、オランダが「2勝3敗でならんだ3艇のタイの解き方が間違っている」と救済の要求をだし、今日の審問の結果、オランダとニュージーランドが明日、プレイオフの1戦で準決勝進出を決めます。オランダのごね勝ちという印象ですが、そのまますんなりオランダが準決勝へ進むのではなく、1レースで勝負という結論になったことがヨットレースのわかりにくい部分を象徴しています。
明日の470女子のレースはNHKのBS放送で28日から29日にかけての午前1時頃に放映される予定です。はっきりした時間は明日お知らせします。もしも、今日レースができていたら、夕方の5時から5時半まで総合テレビのほうで中継される予定だったのですが、シドニー湾の風に恵まれませんでした。明日は安定した風が吹いて、おあずけになったオーストラリアの470男女制覇の瞬間がみられるのでしょうか。
(9月27日発信)
文・写真:斉藤愛子
※本WEBページ掲載内容の無断転載を禁じます。
|