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470男女は風に恵まれました。女子がスタートしてから風は徐々にあがり、15ノット前後のコンディションで最終レースが行われました。この風ならまかせておけというかのように、女子470はオーストラリアのアームストロング・ストーウェル組がトップをとり、金メダルも獲得しました。
熾烈な銀メダル争いはアウターのランニングコースで9位から6位にあがったアメリカが1点差でウクライナを押さえて銀、ウクライナはアトランタに続いて連続銅メダルに終わりました。バルセロナで銅メダルをとってから2児の母となり、復帰を果たしたアメ リカのアイスラーとクルーのグレイサー(旧姓・ハーンドン)はソウル五輪前から470に乗っているベテランです。グレイサーは87年、88年に佐島で開催された資生堂カップの勝者です。

重・木下組はスタート直後にポートタックにかえして右へ逃げましたが、今日のコースは左1本、ブラドリーズヘッドへ突っ込むパターンでしたから、右へ逃げた分だけ遅れてしまいました。しかし、1上で18位だったのをレースが進むごとにあがり、最後は11位。総合でも8位に入賞しました。
(このレースの模様はNHKのBS放送で29日早朝、午前3時頃から放送する予定です。ビデオのセットをお忘れなく。)

風がなくなる前に2レースを行ったレーザー級
Photo by PM
写真1:風がなくなる前に2レースを行ったレーザー級。
第8レースのスタートでは下1番でオーストラリアが飛び出しました。


男子470は金メダルをかけてアメリカとオーストラリアの争いになりましたが、15ノットの風の中、この2艇にアトランタ金メダルのウクライナを加えた3艇の攻防は見事でした。
オーストラリアが5番以上後ろにいない限り逆転がないアメリカですから、トップを誰がとるかに注目でしたが、勝負を決めたのはアウターループへのリーチングコースで、躊躇せずにスピンをあげたアメリカが、張り切れないのではないかと迷っていたウクライナとオーストラリアに差をつけて、トップにでて、後はリードを保ってフィニッシュ。女子同様銀メダルでした。

オーストラリアはここまでヨットでの金メダルがありませんでしたから、今日の470制覇はビッグニュースとなりました。やっと地元でも中継があり、オジオジオジのかけ声も凄かったです。この2チームを育てたコバレンココーチは前回はウクライナのコーチでしたが、素質のあるセイラーをメダリストにする手腕は見事なものです。

オリンピックスタジアムの隣にある国際放送センター
Photo by PM
写真2:今日は470女子の最終レースを中継するためにオリンピックパークにある国際放送センターへ行きました。ここはオリンピックスタジアムの隣にあり、点火された本物の聖火をみました。

レーザー級は2レースを行い、イギリスがトップをキープしていますが、ブラジルが4点差までつめよってきました。後2レースでどうなるか、全くわからなくなりました。

ヨーロッパ級は強風になると強いイギリスとオランダが今日も上位をキープし、アルゼンチンが2位にいるものの、イギリスとは得点がかなりあいてしまいました。
あと2レースですが、イギリスは次のレースで堅く走れば金メダル目前です。本命のオランダも気がつけば3位まであがってきました。イギリスとは点差が開いてしまいましたから逆転は難しくなってきました。

フィンはイギリス、スエーデンはワンツーをキープですが、3位にイタリア、4位にフランスがあがり、ポーランドは5位に落ちました。7レースを終了しましたので、残り2日、厳しい争いになってきました。


中継を担当された福沢アナウンサーと
写真3:中継を担当された福沢アナウンサーはヨットレースを覚えるためにインターハイを見に行って競技の勉強をしてきました。私のつたない解説でレースを上手に説明できたかわかりませんが、皆さんはビデオをとってくださいましたか?

スター級はブラジルが順当にトップをキープ。イギリス、オーストラリアが4点差づつで続いています。まだこちらも最後までわかりません。

ソリング級はプレイオフの勝者であるオランダが準決勝にすすみました。昨日の救済要求でごね勝ちましたし、この運の強さはもしかしたら最後まで続くのでしょうか。


(9月28日発信)


文・写真:斉藤愛子

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