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<< 緊張と期待の朝 >>


午前10時すぎ、ソリングを筆頭にトルネード、ミストラルがレース海面へ向かいました。海へ出てくる選手の顔は誰もが緊張しているのですが、みな、それを悟られまいと期待をこめた笑顔を見せます。ブラドリーズヘッドはシドニー湾の北側になりますが、アルゼンチンのトルネードはわざわざ岸よりまで寄って、スペイン語で「がんばるぞ!」みたいに気合を入れてから沖へと姿を消しました。

レースが行われる4海面すべて、12時のスタートは風が弱くて安定しないために延期になりました。最初にC海面の49erがプラクティスレースをはじめ、今日は2レース。中村・佐々木組は最初のレースはスタートで失敗し、後ろから数えたほうが早かったのですが、2レース目は途中までトップを走り、4位でフィニッシュ。明日からの本番が楽しみになりました。

空から見たA海面
写真1:空から見たA海面。

B海面ミストラルの今井、見城、両選手は初日2レースを少しこわばった顔で走っていました。見城はスピードはよいものの、コースをはずして風をいまひとつ上手につかめず、2レースとも1マークが悪いのを必死で追い上げる格好でした。今井は上位の後ろで1マークを回り、1レース目は2周目であがり、それをキープした7位をとりました。2レース目は混戦の中盤で競りきれず、11位でした。男子は期待のギリシャ、フィージーが不振、オーストラリアはよく走りながらも2レース目がOCSで苦しんでいます。女子もオーストラリアが出遅れましたが、ニュージーランド、イタリアは健在で、香港がやや苦しんでいます。男子はオーストリア、女子はドイツがダークホース的に初日トップでまとめました。

D海面でレースのトルネード級は地元オーストラリアが第1レースでトップをとり、2レース目も手堅く走ってトップ。2位には92年のニッポンチャレンジでスキッパーをつとめたクリス・ディクソン(ニュージーランド)とイギリスが並んでいます。どちらもトルネードには初挑戦のチームです。オーストラリアは計測で2本のハル(艇体)をつなぐトランポリンの素材がルール違反だといってとおりませんでしたが、それをものともしない好調な滑り出しです。

F海面のソリングは風がなくて4時すぎるまでレースができませんでした。やっとスタートできたレースも風のむらが激しく、順位が大きく入れ替わる難しいレースとなりました。トップで入ったのはメダル候補にあがっているオランダです。ソリングはフリートレースの順位がマッチレースの組み合わせに影響するため、上位に入ることはもちろん、予選落ちする4艇にならないことが重要です。

やっと本番が始まり、レースが始まった選手は少しほっとした表情です。明日からは初日にプレッシャーに負けた選手達も集中してくることでしょう。

(9月17日発信)


文:斉藤愛子 写真:松本真也

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